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心洗われる素晴しい物語を紹介したいと思います。


『 天使とつないだ手』


 むかーし むかし
 まだ、人が地球に暮らしていなかった頃…


 人は宇宙を散歩しながら暮らしていました
 星々のあいだを
 右に曲がったり左にくねったりしながら
 まるでワルツを踊るように…


 美しい星を見つけると
 立ち止まってうっとりと眺めたり
 ときにはその星に降り立ってみたり


 その宇宙の中で
 とりわけ美しい星がありました


 その星の名前は「地球」


 人々は美しい地球を一目見ようと
 わざわざ地球のそばを通って散歩をしました


 あるとき誰かがつぶやきました


 あぁ、あの美しい地球という星で暮らしてみたいなぁ


 そのつぶやきは誰もが心に秘めていた想いだったので
 瞬く間に大きな声となり
 宇宙の中心にまで伝わりました


 宇宙の中心は人々にこう言いました

 あなたがたは地球に住みたいのですね
 しかし、もしも地球に住むのなら
 今の姿を変えなければなりません。
 それでもいいのですか?


 人々はたずねました

 どのような姿になるのですか?


 宇宙の中心はこたえました

 肉体という目に見える殻の中に入るのです。
 肉体の中に入ると今のように自由に動けなくなります。
 肉体は飛べないし時空を超えることも出来ません。
 行きたい所へは肉体を動かして移動するのです。


 半分の人々は
 そんな制限のついた暮らしは選びませんでした。
 半分の人々は
 それでも地球に行ってみたいと思い
 地球で暮らす道を選びました。



 地球に出発する日
 宇宙の中心は人々に贈る言葉を述べました。

 今、あなたがた1人につき1人の天使を授けます。
 天使たちは長い間、地球に暮らす生き物のお世話をしているので
 地球での暮らし方をよく知っています。
 決して天使とつないだ手を離さないようにしなさい。



 こうして人々は
 天使と手をつなぎ、二人一組で地球に降り立ちました。


 緑と水にあふれる地球は
 宇宙から眺める以上に美しい場所でした

 人と天使はかたときも、つないだ手を離しませんでした。
 泉の水をすくう時は天使の右手と人の左手を合わせてすくいました。
 天使の右手と人の左手で両手いっぱいの果物を採りました。
 

 手に入れたものは全て天使と二人で分け合いました。


 地球に暮らす生き物たちのお世話も
 手をつないで一緒にしました。





 長い年月がたち
 地球に暮らすことに慣れて来た人びとは
 天使と手をつないでいることが
 だんだんうっとうしくなってきました。

 天使とつないだ手を離せば
 両手いっぱいのモノを自分だけのモノにできるのになぁ

 天使とつないだ手を離せば
 天使の仕事を手伝わなくてもすむのになぁ


 あるとき
 ひとりの人が天使とつないだ手を離してみました

 すると手は簡単に離れました

 天使は離そうとする手を握り返しはしなかったのです


 それを見た人々は次々につないだ手を離しました


 両手が使えるようになった人々は
 片手で足りていた必要なものに加え
 もう片方の手の余分なものまで自分のものにしていきました

 余分なモノは「欲」という形で人々の心の中にたまっていきました

 「欲」は形あるものだけではなく
 「権威」や「名誉」などをどんどん溜め込んでいきました

 そのうち自分と他人とを区別して垣根を作るようになり
 他人の領域に手をつっこんで奪い取るようになりました

 自由になったもう片方の手は
 武器を作って、人や動物の命を奪ったり
 かつてあこがれてやって来た美しい地球に
 穴を開けたりするようになりました。
 それだけではなく
 人や生き物や、自分のハートにさえも穴を開けつづけているのです





 ひとりの女の子が片手を空に突き上げて叫びました

 わたしはこの手をあなたにささげます
 もう一度わたしと手をつないでください


 女の子に寄り添うようにしていた天使は言いました

 喜んで。
 わたしはいつもあなたの隣で
 あなたが手をつないでくれるのを待っていたのですから


 女の子は驚きました

 え!あなたはずっとわたしの隣にいたの?



 天使はやわらかい声で微笑みました

 そうですよ
 人がはじめて地球に来たときからずっと
 ひとりひとりに必ず1人の天使が寄り添っているのですよ



 みんなが天使と手をつなぐにはどうすればいいの?



 簡単なことですよ
 その片手を横に差し出すだけで
 天使は喜んで手をつなぎますよ
 あなたがかつて地球にやってきたときのようにね…







 作ハートそっぺ



こういう物語に触れると、心が軽くなりますよね^^
本来、人間の持っている優しさが引き出されるのではないでしょうか。
新しいもの、美しいものに触れて「感動」することは、脳にとってもいいことです。

子どもの頃のキラキラ感を思い出し、自分の内側を開放して、自由な発想や想像力を取り戻しましょう。


そっぺさん、ありがとうございます^^






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